九州酢造とは

 戦後の日本には、食糧難を背景に「酸っぱければいい」と、ただ酸っぱいだけで味や旨みが無いお酢があふれていました。創業者である父・案浦瀧男(あんのうら たきお)は、「昔のお酢は美味しかった。この美味しさを残せるのは、その頃の味を知っている自分たちの代しかいない」と考え、学生時代に学んだ醸造学を基にいろいろな試作を行っていました。

 

 ちょうどそのころ、富有柿の産地組合から「柿の加工品ができないか」との相談を受け、試作を重ね柿酢を提案しました。この結果、組合より委託製造を依頼されることになり、昭和56年に柿酢製造を始めました。このようにして、弊社が日本で初めて柿酢を商品化したのです。柿酢は福岡県からも、特産品として認めて頂きました。

 

 弊社の柿酢は、福岡県うきはの契約農園の富有柿のみを原料に、1年以上の熟成を経たもののみを商品化しております。昔から民間薬として重宝されていた柿の豊かな滋養とあわせ、柿酢の深みのある味わいから、和風料理などに最適であるとの好評を得ております。

 

 その後、生協から柿酢と同じ製法で「りんご酢」を造ってほしいとの依頼を受け、「りんご酢」を造り始めました。それに続き、製法特許を取得した造り方で「玄麦玄米(げんばくげんまい)黒酢」「胚芽もろみ酢」などの商品化を進めていき、現在までに数多くの種類の酢を商品化してきました。

 

 これからも、昔ながらの樽仕込みによる醗酵を基本に、独自の技術を加味し、お酢の美味しさと滋養を求め続けていきたいと考えております。

 

二代目社長  案浦 龍己